
東南アジアの中心という戦略的な立地にあるマレーシアは、国際的なビジネスにとって魅力的なハブとなっています。海外投資家が拠点を設立する際、会社設立のプロセスは規制され、体系化されています。このガイドでは、2016年会社法の要件に基づき、マレーシアで会社を設立するための主要なステップの概要を説明します。
外国人起業家にとって最も一般的な会社形態は、**「スンドリアン・ブルハド(Sdn. Bhd.)」**として知られる非公開有限責任会社です。この形態は、所有者の責任をその資本金の額に限定するものです。
マレーシアでSdn. Bhd.を設立するための基本的なステップは以下の通りです。
ステップ1:会社名の提案と予約
最初のステップは、会社独自の名称を決めることです。提案された会社名が既に使用されておらず、命名ガイドラインに準拠していることを確認するため、承認を得るために提出する必要があります。承認されると、その名称は設立手続きを進めるために予約されます。
ステップ2:主要な役員の任命
マレーシアのSdn. Bhd.では、3つの主要な役割を担う人物を任命する必要があります。
- 取締役 (Directors): 最低1名の取締役が必要です。法定要件を満たすため、少なくとも1名の取締役はマレーシアに通常居住していなければなりません。
- 株主 (Shareholders/Members): 最低1名の株主が必要です。株主は個人または法人格を持つことができ、ほとんどの業種で100%の外国資本が認められています。
- 会社秘書役 (Company Secretary): 会社設立後30日以内に、資格を持つ会社秘書役を任命することが義務付けられています。秘書役は、マレーシア会社秘書役協会(MACS)など、マレーシア会社委員会(SSM)が認める専門機関の会員でなければなりません。
ステップ3:設立書類の準備と提出
プロセスの中心となるのが、2016年会社法第14条に基づく正式な登録申請です。申請には、新しい会社に関する詳細な情報が必要です。これには以下が含まれます。
- 提案された会社名
- MSIC(マレーシア標準産業分類)コードで分類される事業内容
- 事業活動の詳細な説明
- マレーシア国内の登録住所と事業所の住所
- 全取締役および株主の氏名、住所、身分証明書などの詳細
- 発行される株式の詳細(1株あたりの価格、株式数など)
これらの情報は、通常は会社秘書役などの資格を持つ個人によってまとめられ、提出されます。
ステップ4:設立後の手続き
会社が正式に設立されると、登録通知書が発行されます。その後、法人口座の開設、業種に応じた必要な営業許可証や認可の取得、関連する税金の登録など、いくつかの設立後の手続きを完了する必要があります。
現地パートナーの重要性
設立プロセスは明確に定義されていますが、マレーシアの制度に不慣れな者にとって、現地の規制や手続きを乗り越えることは困難な場合があります。書類の準備や提出から継続的なコンプライアンスの確保まで、プロセス全体を管理できる現地の専門家と提携することは非常に価値があります。信頼できるパートナーは、スムーズで効率的な設立を保証し、あなたがコアビジネス戦略と成長に集中できるようにしてくれます。
NEXXTIA SDN. BHD.について
NEXXTIA SDN. BHD. は、マレーシア・クアラルンプールに拠点を置く経営コンサルティング会社です。「Your First Partner in Malaysia.」をスローガンに、現地法人設立支援、マーケティングリサーチ、BPOサービス 、事業開発、ビザサポートサービス など、マレーシアへの事業進出に関する包括的なサービスを提供しています。
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